周産期(産前産後)メンタルヘルス

周産期メンタルヘルス

妊娠期間と産後・子育ての期間を合わせて周産期と呼んでいます。

この期間は女性にとって望ましい時期である一方、さまざまなストレスが加わる時期でもあります。妊娠中、子育て中の女性が心理的不調をきたすだけでなく、それが育児、親子関係、夫婦関係、家族関係にも無視できない影響を与えます。本院では周産期にこころの問題を持った方々への総合的心理ケアを行っています。
産後うつ病、妊娠うつ病、マターニティブルーズ、育児不安、赤ちゃんが可愛くない・・・などでお困りの方で、薬物治療だけでないサポートを御希望の方に専門的治療を提供しております。
院長北村俊則の周産期メンタルヘルス関連のこれまでの研究についてはこちらをご覧下さい。

赤ちゃんとお子様に優しい環境を準備しております。

赤ちゃんやお子様をお連れいただけます。その際は専門の助産師・保育士等がお母さまの診察中、お子様の御世話をいたします。個室対応ですので、他のクライエントへのお気兼ねも無用です。なお、このサービスは事前のご予約をお願いします(無料)。

「赤ちゃんが可愛いと思えない」と感じたら

お子さんを愛せないと感じることはとてもつらい体験です。
これはボンディング障害といわれる心理状態です。支援可能なものです。

詳細は ⇒ PDFはこちら

周産期精神科医療の当院の取り組み

治療対象の疾患を持っている患者がたまたま周産期の女性だったというのは、通常の精神科医療です。これは周産期精神科医療ではありません。周産期精神科医療における治療対象は個人(例えば妊婦や褥婦)ではなく、必然的に親子・夫婦という人間の有機的ユニットと考えなければなりません。そして、「いま・ここ」での出来事にとどまらず、親子・夫婦がともに紡いでいく時間的プロセスの中での関係を考えなければいけません。したがって、当院では、例えば母親のみを治療の対象(患者)とすることはなく、夫婦セッション、親子セッション、家族セッションによる心理援助が治療の主要部分になっています。これらはすべて1回の診察料金に含まれています。「この子の親になれてよかった」「この親の子に生まれてよかった」と思えることを一緒に目指しましょう。